学生がクレジットカードを申込みする際に少なからず気になるのが、審査に無事通過できるかどうかという点です。
特に学生の方であれば、「収入が安定していないことを理由に審査が厳しくなるんじゃないの?」とクレジットカードの発行に一歩踏み出せない方も多いかもしれません。
しかし、実はその事実はありません。
むしろ、学生の方がクレジットカードの審査に通りやすいのです。学生であれば、クレジットカードの審査に対して必要以上に構えることはありません。
ここでは、学生のクレジットカードの審査に関する内容や、学生のうちに発行しておくべき理由などを紹介していきます。
クレジットカードの発行を考えている学生の方にとっては、見逃し厳禁の情報が満載となっていますよ。
学生ならクレジットカードの審査が厳しくない理由
結論から言うと、学生であればクレジットカードの審査はそこまで厳しくありません。
クレジットカードの審査という言葉を聞くと不安な気持ちが生じるかもしれませんが、以下の理由により、学生はクレジットカードを作成する上でかなり有利な立場にあると言えるのです。
- 年収や勤務年数を求められない
- クレジットカード利用歴を求められない
それぞれの項目について、以下で解説を加えていきましょう。
学生は年収や勤務年数を求められない
学生の本分は勉学に勤しむことです。
この点についてはクレジットカード会社も十分に承知しているため、学生に対して年収や勤務年数などを求めてはいません。
逆に社会人になってくると、クレジットカードの審査に年収や勤続年数といった項目がしっかりと見られます。
- 学生:収入や勤続年数はほぼ関係なし
- 社会人:年収や会社等の属性は重要になる
同じクレジットカードを発行するのであれば、学生のうちにエントリーした方が審査で有利ということがわかりますね。
クレジットカード利用歴を求められない
学生の中には、これから初めてクレジットカードを持つという方も多いことでしょう。
クレジットカードを持った経験もない方や、クレヒスが構築されていない方が多い学生というカテゴリーに対し、クレジットカード利用歴が求められることはありません。
逆に社会人になると、クレジットカード利用歴は審査における重要な材料となります。
- 学生:クレヒスは重視されない(クレヒスが無い人が多い為)
- 社会人:クレヒスは重要(クレヒスが無いと不審がられる可能性も)
学生のうちにクレジットカードの利用歴を積み重ねておけば、信用実績もでき、将来新たなクレジットカードを発行する際や、ローンを組む際にも役立ってくれますよ。
クレヒスについてもっと知りたい方は『クレジットヒストリーとは?クレヒスの作り方とかかる期間』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
審査以外にも理由がある!学生のうちにクレジットカードを発行しておくべき理由
学生ならクレジットカードの審査が厳しくない理由は前述した通りです。
学生の間ならクレジットカードの審査がそこまで厳しくないというのもそうですが、それ以外にも学生のうちにクレジットカードを発行しておくべき理由があります。
- 学生時代から信用情報を貯めることができる
- お金の使い方や管理のスキルを磨く
- 学生カードには社会人カードにはない特典が多い
クレジットカードは社会人から利用すれば良いわけではありません。
逆に、クレジットカードなどは学生の間に利用していくことが必要です。
以下、それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
クレジットカードを使えば学生時代から信用情報を貯めることができる
クレヒスである信用情報は早い段階から貯めておくに越したことはありません。
クレジットカードを利用し、きちんと期日までに利用代金を支払うことで着実に信用情報が積み重なっていきます。
信用情報とはクレジットヒストリーと言って、クレジットカードやローンなどの利用履歴が信用情報機関に掲載されています。
社会人になって新たにクレジットカードの審査をする際や、ローンの借り入れ審査なども、このクレジットヒストリーが重要視されます。
- 学生から利用するメリット:クレジットヒストリーが積み上がる
- 学生から利用しないデメリット:社会人になっても一切信用実績が積み上がらない
いつか大きな買い物をする時のためにも、学生のうちからコツコツと信用情報を貯めておきましょう。
お金の使い方や管理のスキルを磨く
クレジットカードの利用代金は、決済した時ではなく後日請求されるかたちとなります。
つまり、カードを利用した分のお金を把握した上で、期日までに引き落とし口座に不足なく準備することが求められます。
非常にシンプルなことではありますが、社会人の方でもこれができなくてお金が回らなくなっている方も多いです。
このように考えると、お金の使い方や管理のスキルを学生のうちから学ぶというのは非常に大切なことであると言えますね。
- 毎月のお金管理は社会人になってからも重要
学生が持つクレジットカードの利用限度額内では大火傷をすることもないので、学生のうちから小さな失敗を体験し、お金の管理能力に磨きをかけておくと良いでしょう。
学生カードには社会人カードにはない特典が多い
学生カードには、社会人カードにはない特典が含まれています。
利用限度額が多い社会人よりも、「なぜ学生カードの方がこんなに優遇されているの?」と思わず呟きたくなる学生カードもあります。
たとえば、学生専用ライフカードは海外利用において3%のキャッシュバックや無料で海外旅行保険が付帯しているなど多くの特典を受けることができます。
一方で、社会人でライフカードを愛用している方からすれば、つい羨ましく思ってしまうメリットですね。
なぜこのように社会人カードにはない特典が学生カードに設けられているかというと、クレジットカード会社が早い段階で若年層の顧客を獲得したいからです。
- 学生用カード:一般のカードよりも特典が多い
⇒カード会社は若年層を取り込みたい!
学生のうちにクレジットカードに入会してもらえば、そのまま継続して使ってくれる可能性も高くなります。
この点を踏まえれば、多少大胆なサービスをしてでも、将来の優良顧客である学生を早めに獲得しておきたいと思うのがクレジットカード会社の共通した考え方なのです。
学生限定の入会キャンペーンを開催していることも!
クレジットカードでは定期的に入会キャンペーンを開催していますが、時々学生向けの入会キャンペーンを開催することもあります。
殆どのケースで通常の入会キャンペーンに加えて学生限定の入会キャンペーンが適用されるのでお得度は二倍に。
学生限定の入会キャンペーンは「在学中の申込み」が条件なので、卒業後だと対象外になってしまいます。
現在どのクレジットカードが学生限定の入会キャンペーンを開催しているかは当サイトでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
学生がクレジットカードを申し込む時の審査での注意点
ここからは、学生がクレジットカードを申し込む時の注意点を確認していきます。主な注意点としては以下の通りです。
- 職業欄は必ず学生と記載する
- 収入欄を正しく記載する
- カード会社によっては親の承諾が必要
- 成人なら緊急連絡先の記載が必要
上記の中には、学生がクレジットカードを申し込む際によく勘違いしやすい内容も含まれています。
学生であればクレジットカードの審査が厳しくないとは言いながらも、誤ったことをカード会社に伝えてしまうと一生そのカードを発行できなくなる可能性もあります。
それでは早速、それぞれの項目について深掘りしていきましょう。
クレジットカード申込時は職業欄は必ず学生と記載する
クレジットカードを申し込む際には職業欄への記入が求められますが、ここは必ず学生と記載しておくのがポイントとなります。
収入がない学生の中にはフリーターと記載する方もいますが、フリーターというのは学校を卒業していて、正社員ではない方を指します。
学生の方はアルバイトをしていてもしていなくても、働いている、いないということが審査においてマイナスに働くことはないので安心してください。
むしろ、学生なのにフリーターと記載する方が、「社会人なのに正規雇用ではない方」と見なされ、審査が不利になってしまいますよ。
収入欄を正しく記載する
職業欄には学生と記載することが重要であることは前述した通りです。それでは、収入欄はどのように記載すべきでしょうか。
クレジットカードに申し込む際に記入する内容は以下の通りです。
- アルバイトをしているなら年収を正確に記載する
- 無職なら0(ゼロ)と記載する
職業欄に学生と記載していても、アルバイトをしているのであれば年収額を算出し、できる限り正確に記入しておきましょう。
逆に無職であれば素直に0と記入します。
ちなみに、親からの仕送りは収入には該当しません。
「年収欄を0にすると審査が通らないのでは?」と懸念する方もいるかもしれませんが、学生でクレヒスに問題がなければ年収ゼロでも問題なく審査に通過するケースがほとんどですよ。
カード会社によっては親の承諾が必要
法改正により18歳からでも親の同意なしにクレジットカードが申し込めるようになりました。
しかし、カード会社によっては18~19歳でも親権者の承認が必要となる場合がある点は覚えておきましょう。
親に内緒でクレジットカードを作成したいという方も中にはいるかもしれませんが、これでは審査をクリアすることができません。
- 18~19歳の学生:カート会社によっては親の承諾が必要(親への確認連絡がある可能性も)
- 20歳以上の学生:親の承諾必要なし
仮に親権者に関する情報をごまかしたとしても、クレジットカード会社から電話連絡があるため、親の承諾なしにクレジットカードを作成することはできませんよ。
詳しくは『学生がクレジットカードを申し込むと親への連絡はある?カード会社によって対応が違う!』の記事にて紹介しています。
成人なら緊急連絡先の記載が必要
成人していれば親の承諾は不要となりますが、その代わりに緊急連絡先として親の連絡先の記載が求められます。
ただし、親への電話連絡はないので安心してください。
緊急連絡先はあくまでも、何らかのトラブルがあった際に使われる念のための情報として記載が必要なだけです。
こちらも嘘偽りなく、正しい情報を記載しておきましょう。
学生がクレジットカードの審査に落ちる原因
さて、ここからは学生がクレジットカードの審査に落ちる原因を考えていきたいと思います。
学生ならクレジットカードの審査が厳しくないのは事実ですが、だからといって、どんな方でもすんなり審査に通過できるわけではありません。
以下の点に注意しておかないと、審査に落ちてしまう可能性も十分に考えられます。
- 滞納履歴がないかどうか
- クレジットカードの多重申込み
- 学生対応のカードを申し込む
- カード会社によっては親の承諾が必須
- 職業欄にフリーターと記載しない
- 本人確認に応対しているかどうか
早速、それぞれの項目について深掘りしていきましょう。
過去のクレジットカード利用に滞納履歴がないかどうか
あなたは以下のような滞納履歴が過去になかったでしょうか。
- クレジットカード利用料金の滞納
- 消費者金融からの借金の滞納
- 携帯料金の滞納
残念ながらこれらの履歴は、しっかりとあなたのクレヒスに影を落としてしまいます。
一度クレヒスに記録された事故歴は最低5年間は残されるため、その間はありとあらゆる審査が厳しくなります。
根本的な解決法としては、最後に事故を起こした日から5年経過するのを待つしかありません。
とはいえ、確実に審査に落ちると断言できるわけでもないので、審査がそこまで厳しくないクレジットカードにエントリーしてみるのも悪くないでしょう。
合わせて読みたい» クレジットカードの審査が甘いと言えるおすすめカード特集|審査通過する為の知っておくべき6つのこと
クレジットカードの多重申込み
クレジットカードの審査に落ちる原因としてよくあるパターンがカードの多重申込みです。
たとえクレヒスに傷がない方でも、クレジットカードの多重申込みが原因で審査に通過できないケースは多々あります。
なぜならクレジットカードの多重申込みに対し、審査する側は以下のように捉えるからです。
- この人はひどくお金に困っているのではないか
⇒きちんと返済できるのだろうかと捉えられる - この人は単に、新規入会の特典狙いではないか
⇒きちんとカードを使ってくれるのだろうかと捉えられる
あなたが純粋に複数のクレジットカードを必要としていても、発行する時期が重なればこのように思われてしまうのが現状です。
多重申込みの対応策は6ヶ月以上の期間をあけて、単発でクレジットカードを申込むこと。
信用情報機関にはクレジットカードを申し込んだ履歴も残されてしまう為です。
しかし、半年間が経過すれば、クレジットカードの申込み履歴はクレヒスから消えていますよ。
なぜクレジットカードの多重申込みが良くないのかについて『クレジットカードの多重申込みとは?申込時に気をつけたい期間や件数を解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
学生対応のカードを申し込む
クレジットカードを申込む際には、そのクレジットカード会社が示している入会条件にきちんと目を通しておきましょう。
クレジットカードの中には、学生の申込みを受け付けないものや、年齢制限を設けているものも存在します。
- 学生専用カード:◯
- 18歳以上申込み可のカード:◯
- 20歳以上(学生不可)のカード:×
どんなに優秀な学生だとしても、そもそもの入会条件を満たしていなければ審査に通過することはできません。
あなたが申込みをしようとしているそのカードが、学生にも対応しているクレジットカードであるかどうかを確かめることからはじめてみてください。
カード会社によっては親の承諾が必須
先程も伝えたように、カード会社によっては18~19歳の学生は親の承認が必須な場合も。
これはカード会社によって対応がバラバラなので、申込者からできることはありません。
学生のあなたがクレジットカードを必要としているのであれば、きちんとその旨を親に伝え、了承を得てから申込みをしましょう。
「今のうちにお金の管理を勉強しておきたい」
「将来のことを考えて信用情報を構築しておきたい」
といった大人目線でも納得できるようなメリットを真摯に伝えれば、親も納得するはずです。
念のためにお伝えしておきますが、クレジットカード会社からはきちんと親に確認の電話連絡があるので、親の連絡先などの情報欄に虚偽の記載をしてはいけませんよ。
職業欄にフリーターと記載しない
学生がクレジットカードの審査に落ちない為に絶対に間違えてはいけないことは、職業欄にフリーターと記載しないこと。
関係ないようで、実は審査にかなり響いてくるポイントです。
そもそもフリーターとは、学校を卒業している方が、正社員として雇用されていない状態のことを指します。
収入があろうがなかろうが、職業欄にフリーターと記載してはいけません。
アルバイトをしているしていないにかかわらず、学校に在籍している以上、職業は学生となります。
もし職業欄にフリーターと記載してしまうと、クレジットカード会社はあなたのことを社会人とみなします。
つまり、社会人であるにもかかわらず、安定した仕事に就いていない人と判断されるわけですね。これなら通常より、審査が厳しくなってしまうのも無理はありません。
- 学生への審査:やさしい
- 社会人への審査:厳しい
したがって、たとえ無職で収入がなかったとしても、アルバイトで収入があったとしても職業欄には学生と書いておく方が審査は断然有利なのです。
本人確認に応対しているかどうか
クレジットカード会社の中には、本人確認の電話を要するところもあります。
中には、クレジットカード会社から本人確認の電話が入っているにもかかわらず、知らない番号からの着信だからといって放置している方もいます。
- クレジットカード会社からの電話連絡は必ず出るべき(出れなければ折り返す)
もし電話に出続けなかった場合、本人確認が取れないために高確率で審査落ちに繋がります。
クレジットカードを申込みしたら、知らない番号から着信があるかもしれないと思っておきましょう。
単純に本人であるかどうかの確認だけなので、必要以上に構える必要はないですよ。
学生が無職でもクレジットカードの審査に通る理由
すでに紹介した通り、学生はクレジットカードを申込みする時にアルバイト等の仕事をしていなくても、全く問題ありません。
学生が無職でもクレジットカードの審査に通過する理由は以下の通りです。
- クレジットカード会社が学生に対し、年収の多寡を求めていないため
- クレジットカード会社が学生に対し、勤続年数を求めていないため
学生の本分は当然ながら勉学です。
クレジットカード会社はこの点を踏まえているため、年収や勤続年数といった項目を評価の対象にはしないのですね。
職業欄の記載の仕方
職業欄について審査においてとても重要なことなので、改めてお伝えしておきます。
学生は無職でもクレジットカードの審査に通過することができますが、職業欄を記載にあたっては以下の点に注意が必要です。
- 無職と記載しない
- フリーターと記載しない
アルバイトなどをしていなければ確かに無職であることに変わりないのですが、学生である以上、職業欄には学生と記載するのが正しい方法です。
また、フリーターと記載してしまう人もいますがこれも適切ではありません。そもそもフリーターというのは、以下の双方を満たしている人のことを指します。
- 学校を卒業している
- 正社員として勤めていない
つまり、学校に通っている時点で仕事をしてようがしていなかろうがフリーターとは呼びません。
したがって、職業欄には仕事の有無に関わらず、『学生』と記載してクレジットカード会社に申請しましょう。
なぜ、クレジットカードの申込時に無職やフリーターと記載してはいけないのでしょうか?
職業欄にフリーターと記載すると審査が不利になる
学生であるにもかかわらず、職業欄にフリーターと記載してしまうと審査が不利になってしまうことも合わせて解説しておきましょう。
なぜ職業欄にフリーターと記載すると審査が不利になるのかというと、クレジットカード会社があなたを社会人とみなしてしまうためです。
- 学生:カードの審査が緩い
- 社会人:厳格に審査される
学生で無職は特に審査に悪影響を及ぼしませんが、社会人でフリーターとなると話は別ですね。
このように、職業欄の記載の仕方を間違えるだけで、審査が不利になってしまうこともあるので注意が必要です。
学生でも働いていれば年収は正しく記載する
無職でも学生であれば審査には通ることは前述した通りです。
しかしながら、だからといって年収を正しく記載しなくても良いということではありません。
アルバイトなどで収入を得ているのであれば、年収欄に正しくその額面を記載しておきましょう。
- 職業欄には学生と記載する
- アルバイトなどで収入を得ていれば年収額を正しく記載する
以上2点が学生がクレジットカードを発行する上でのポイントとなりますね。
ちなみに、仕送りは年収には含まない点も覚えておきましょう。
年収の多寡は利用限度額に影響を与え得る
さて、ここまでを読み進めていただき、以下のような疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
- 年収や勤続年数が評価の対象とならないのになぜ年収額を記載する必要があるのか?
学生がクレジットカードを申し込む時に年収額を記載する理由は、やはり年収が0よりは少しでもあった方が審査が有利になる上、クレジットカードの利用限度額にも影響を与えるためです。
学生のクレジットカードの利用限度額は基本的に低く、社会人が発行する場合と比較すると、一般的には以下のような差が生まれるイメージとなります。
- 学生が発行する場合:10万円~30万円程度
- 社会人が発行する場合:50万円~100万円程度
クレジットカードの限度額が低い場合は、最低額である5万円という枠しかもらえないこともあります。
普段からそこまでクレジットカードを切らない方ならまだしも、ありとあらゆる支払いをクレジットカードに集約していきたい方であれば、こうした利用限度額に不便を感じてしまうこともあるかもしれませんね。
あなたがアルバイトなどをしていて、仕送り以外に収入を得ているのであれば、しっかりとその点はアピールしておきましょう。
学生じゃなければ無職だとクレジットカードの審査は通りづらい
学生の場合は無職でもクレジットカードの審査に通ることは前述した通りです。
しかし、学生を卒業した後となるとやはり、何かしらの職につき、継続的な収入を得ていなければ審査に通過するのは難しいでしょう。
ただし、以下のような条件が付帯していれば、学生でなくとも無職で審査に通過する可能性はあることを追記しておきます。
- 潤沢な資産がある
- クレヒスがキレイ
基本的に無職で審査を通過できるのは学生の特権
潤沢な資産があったり、クレヒスが美しいといった方であれば、無職の社会人でも審査に通過できるかもしれません。
しかし、基本的には無職で審査をクリアできるのは学生ならではの特権だと思っておいた方が良いでしょう。
クレジットカードの審査に臨むのであれば、社会人より学生の方が圧倒的に有利です。
気になるクレジットカードがあれば学生のうちに発行しておきましょう。
学生のうちにクレジットカードを作成しておけば、以下のようなメリットも享受できて何かとお得ですよ。
- 学生ならではの特典が付帯しているクレジットカードも多い
- 社会人になっても審査なしで社会人向けのカードに切り替えてくれる
- 学生のうちに信用情報をコツコツ貯めることができる
学生のうちにクレジットヒストリーを積み上げておく
クレヒスは将来的に、以下のような場面で重要になってきます。
- クレジットカードを発行する際の審査
- 車やマイホームを購入する際のローン審査
車やマイホームなどを一括で購入できる方はそう多くはないと思います。
この点を踏まえれば、将来に向けてコツコツとクレヒスを積み上げていくに越したことはないですね。
ちなみにクレヒスを構築していくことにおけるポイントとしては、以下の3点です。
- 金額の多寡は気にしなくても良い
- 毎月継続的にクレジットカードを利用する
- 遅延なく支払う
たとえば同じ10万円を利用する上でも、1度だけ10万円分の決済をするより、毎月1万円ずつ、10ヶ月に渡って利用した方が、断然美しいクレヒスを構築することが可能となります。
もちろん、遅延なき支払いを常に心がけることが大切であることは言うまでもありません。
卒業後無職になった時クレジットカードはどうなる?
最終項でみていきたいのは、卒業後の話です。
卒業後、以下のような状態になった場合、学生の時に発行しておいたクレジットカードはどのような扱いになるのでしょうか。
- 就職せずにフリーターになった
- 就職したがその後離職した
可能性としては誰にでもありえることなので、気になる部分ですね。
クレジットカード会社に申告する義務はない
就職せずにフリーターになったとしても、就職後に離職したとしても、その点をクレジットカード会社に申告しなければならないという義務はありません。
つまり、一度発行したクレジットカードは、あなた自身の状況に変化があってもそのまま継続して使っていくことができます。
個人情報が変わるたびに、何度も審査を受ける必要がないのはありがたいですね。
このように考えていくと、学生の間にクレジットカードの発行を済ませておくことがいかにスマートなことかが改めてわかります。
新たにクレジットカードを発行する場合無職だと審査が厳しい
もちろん、新たに他のクレジットカードを発行する場合においては、無職だと審査が厳しくなるのは言うまでもありません。
- 潤沢な資産がある
- クレヒスがキレイ
上記のような条件が整っているのであれば可能性は見込めますが、基本的には新たにクレジットカードを発行するのであれば、きちんと安定した職業についてからエントリーするのがベターでしょう。
ちなみに、社会人になると年収だけでなく、勤続年数も評価の対象となるため、就職してスグよりはある程度期間が経過してからの方が審査は有利に進みますよ。
卒業後は社会人用カードとなる
学生用クレジットカードには学生だけの特典が付帯しているカードがいくつかあります。
- 学生専用ライフカード:海外利用における3%キャッシュバック
- 楽天カードアカデミー:各種楽天系列におけるボーナスポイント
しかし、上記のような学生専用の特典は当然卒業後にはなくなってしまいます。
カード会社によりますが、卒業後は更新日までそのままカードを使い続けたり、新たな社会人用カードが送付されたりする場合もあります。
ただし、どちらも学生の特典は享受できないようにカード会社も卒業見込みから把握している為、卒業後は注意しておきましょう。
学生のクレジットカード審査でよくある質問
学生はクレジットカードの審査に通る?
特に「学生専用」と銘打っているようなクレジットカードであれば、学生への優遇があるので狙い目ですよ。
高校生でもクレジットカードは作れる?
例外として、イオンカードでは卒業年度の1月1日以降なら高校生でも申込み可能です。
奨学金はクレジットカードの審査に影響する?
しかし、返済が滞っていたりすると信用情報機関にも記載されている可能性が高いため審査に大きな影響を及ぼします。
クレジットカードの国際ブランドは何がおすすめ?
ディズニーが好きな方なら、キャンペーンを定期的に開催している「JCB」がおすすめですね。
「American Express」はカードによっては別途年会費がかかることもあるので注意してくださいね。
学生のクレジットカード審査まとめ
学生ならクレジットカードの審査は厳しくありません。クレジットカード会社からしても、未来の優良顧客になりうる学生のエントリーは大歓迎なので、自信を持って申込みをすると良いでしょう。
ただし、学生なら誰でも通るというほど甘い話でもないことには注意が必要です。
- 職業欄には学生と記入する
- クレジットカードの多重申込みを避ける
- カード会社によっては親の承認が必要
上記などのポイントを改めて把握し、クレジットカードの発行に臨んでください。
学生のうちからクレジットカードを使っておくと、信用情報を構築できるだけでなく、お金の管理も学べるなど、それこそお金では買えない価値をたくさん得ることができます。
審査がそこまで厳しくない学生のうちに、あなたにあった一枚を発行しておくと良いですね。